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コロナ対策

2021.10.27

【2021度版】イベント(展示会)での新型コロナウイルス感染リスクと感染症対策

2021年現在も新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でさまざまなイベントが延期・中止になっている中、感染症対策を取ってイベント(展示会)を開催するケースも増えています。一方で、2021年現在ワクチンの普及が進んではいるものの、新型コロナウイルスの感染拡大前の状態には戻れていません。そのため、安心・安全なイベント(展示会)を開催するためには、国及び都からの要請に基づいた対策を取ることが重要です。この記事では、リアルイベントにおける感染リスクと最新の感染症対策をご紹介します。

 

目次

イベント(展示会)開催における新型コロナウイルスの感染リスク

一般的に、イベント(展示会)来場者の居住地域は会場のある都市とその周辺地域であるケースが 80%以上だとされています。展示の規模が大きくなれば遠隔地や海外からの来場も多くなるため、新型コロナウイルスの感染拡大リスクはより高まることが予想されます。

そのため現在のイベント(展示会)開催においては大声での会話・発声や体を激しく動かすような行為を避け、ブース内での商談やセミナーの聴講といった静的な内容で実施される傾向が強まっています。

しかし、こうした対策を実施しても感染リスクが生じる場面があるのも事実です。以下では、感染リスクが想定される場面の一部を紹介します。

搬入出時

イベント(展示会)では搬入出時にブースの施工や商品陳列などがあるほか、一度に多くの人が作業を行なうことも少なくありません。こうした際、会話による飛沫感染や共有工具、備品などからの接触感染が考えられます。

会期中来場者受付時

イベント(展示会)会場の入り口では受付が行なわれるため、手続き時の会話による飛沫感染や接触感染が懸念されます。また、混雑時においては人が密集しやすくなるため、待機列での飛沫感染のリスクも高まります。

展示ホール内視察時

展示ホールでは大勢の参加者が視察を行なっているため、手すりや設備、エレベーターのボタン、エスカレーターの手すりといった共有部から感染する可能性があります。また、トイレ使用時等に便器やドアノブから接触感染するリスクも挙げられるでしょう。

ブースでの商談時

商談時や来場者と会話をする際は至近距離で会話をするため、飛沫感染のリスクが高まります。また、テーブルや椅子、展示品に触れた際に接触感染する可能性もあります。

飲食店・売店・休憩所

イベント(展示会)会場に飲食店や休憩所を設置する場合は、会話による飛沫感染のリスクがあります。特に食事中はマスクを外すため感染症のリスクは高まるといえるでしょう。ほかにも、テーブルや椅子を介した接触感染も考えられます。

イベント(展示会)を安全に開催するための最新感染症対策 

イベント(展示会)開催における新型コロナウイルスの感染を予防するには、政府による「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を参考に対策を立てることが大切です。ここでは、イベント(展示会)開催前の準備からイベント当日、閉催後の感染症対策をご紹介します。

搬入出時

大人数で作業を行なうことも少なくないため、会話による飛沫感染や共有工具、備品などからの接触感染の対策が必要です。

  • マスク着用の徹底

自社・施工関係・運送会社など、全来館者のマスク着用を目視確認するとともに、未着用者への着用依頼を実施。マスクを紛失したり忘れた者にはマスクを配布する。

  • 搬入出口の常時開放

展示ホール内の空気循環のため、搬入出口の常時開放を徹底する。

  • 手洗い・消毒のアナウンス

展示ホール入口などにアルコール消毒液を設置し、施工者に手洗いと手指の消毒を励行する。また、会場内での密防止をはじめ、手洗いや手指消毒の励行等についてアナウンスを実施する。

会期中来場者受付時

受付時は会話が行なわれるほか、混雑時においては人が密集しやすくなることから、飛沫感染や接触感染の対策が必要です。

  • 来場受付待機列管理

床面シール等の貼付により、待機列では最低 1m、できれば 2mのスペースを確保できるよう工夫する。

  • マスク着用の徹底

入館者全員に対してマスク着用の目視確認を行なうとともに、未着用者にはマスク着用を依頼、持参していない場合はマスクを配布する。

  • 検温の実施

受付時にサーモグラフィー、非接触型体温計等による検温を実施する。

  • 来場者の名簿管理

万が一感染が発生した場合に備え、個人情報の取扱いにも十分注意しながら、来場者の名簿を適正に管理する。なお、名簿は最低 3 週間保管する。

  • オンライン受付の導入

来場者の事前登録促進等により、会場受付での受付時手作業の削減を工夫する。

展示ホール内視察時

手すりや設備、エレベーターのボタン、エスカレーターの手すりなど、共有部からの接触感染対策が必要です。

  • 定期的な消毒と掃除の実施

ドアノブなど手が触れる場所、高頻度接触部位(テーブル、椅子の背もたれ、ドアノブ、電気のスイッチ、電話、キーボード、タブレット、タッチパネル、レジ、蛇口、手すり、エスカレーターの手すり、エレベーターのボタンなど)など、館内共用部の不特定多数が共有する設備や物品についての定期的な消毒と清掃を実施する。

ブースでの商談時

商談時や来場者と会話をする際の飛沫感染対策、さらにテーブルや椅子、展示品に触れた際の接触感染対策が必要です。

  • マスク着用の徹底

スタッフ全員のマスク着用の徹底をはじめ、大声で会話や呼び込みを控える。

  • 日別名簿の作成

万が一感染が発生した場合に備え、自社ブースに説明等で参加した自社スタッフ及び外注先の日別名簿を作成・管理する。

  • 商談・名刺交換のオンライン化

展示会場での商談はできるだけ事前に日時調整をし、後日 WEB 会議などのオンラインで実施する。また、可能であれば名刺交換も電子化する。

  • ブース内での飲食を控える

商談時等、ブースへの来客にお茶菓子など飲食物を提供することは極力控える。

  • こまめな消毒と掃除の実施

自社ブース内の高頻度接触部位(出展製品、テーブル、椅子の背もたれ、ドアノブ、電気のスイッチ、電話、キーボード、タブレット、タッチパネル、レジ、蛇口、手すりなど)や、商談に使用するテーブル、椅子、製品などをこまめに消毒・掃除する。

飲食店・売店・休憩所

飲食店や休憩での会話による飛沫感対策および、テーブルや椅子を介した接触感染対策が必要です。

  • 飲食物の提供を控える

主催者への来客に対する飲食物の提供を極力控える。提供する場合は使い捨てができる紙コップ等を使用するか、ペットボトルなどで提供し、商談テーブルにはアクリル板などの遮蔽物を設置する。

  • ゴミの密閉

ゴミはプラスチック製袋などに入れたうえで必ず密閉し、清掃会社に依頼または主催者指定の場所に廃棄する。

安全なイベント(展示会)開催には最新の感染症対策が不可欠

イベント(展示会)開催における新型コロナウイルスの感染症対策については、日本展示会協会からも「展示会業界における COVID-19 感染拡大予防ガイドライン」が発表されています。安全にイベント(展示会)を開催するためには主催者だけでなく、会場管理者や経営者、展示会支援企業なども対策を徹底することが必要です。

共通して徹底すべき基本対策

・毎朝体温と体調の確認。37.5 度以上の発熱がある場合や体調がすぐれない場合は会場に来ないよう徹底。

・新型コロナウイルス検査で陽性とされた人との濃厚接触がある場合は自宅に待機するよう周知・要請。

・感染疑い発生時マニュアルの作成及び関係者への共有・周知徹底。

・すべての来館者が接触確認アプリ(COCOA)や各地域の通知サービスをインストールし稼働することを推奨。主催者、会場             管理・運営者、展示会支援企業など展示会業界関係者は特に稼働を徹底。

・展示会場へ公共交通機関を利用する場合はできるだけ分散するよう努める。

これらのガイドラインは新型コロナウイルスの感染拡大状況によって随時変わります。そのため常に最新の情報を確認し、ガイドラインに沿った感染症対策を行なうことが大切です。

「展示会業界における COVID-19 感染拡大予防ガイドライン」の詳細はこちら。

ガイドラインに沿った感染症対策で実りあるイベント(展示会)開催を!

ワクチン接種が進んではいるけど、展示会の開催や出展を行う際は感染対策が重要だよ。

イベント(展示会)では搬入出を含め大勢の人たちが出入りするから、ガイドラインに沿った最新の感染症対策を徹底する必要があるんだね。

ただ、しっかりと感染症対策をしていれば主催者側はもちろん、参加者側も安心して参加できるから、コロナ禍でも大きな効果が見込めるよ!

 

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