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コロナ対策

2020.10.19

【コロナ対策】イベントでのソーシャルディスタンス・消毒・検温の事例を紹介

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  • 東京流通センター
  • サンシャインシティ展示ホール
  • 東京国際フォーラム

新型コロナウイルスの感染拡大にともない、2020年4月に緊急事態宣言が発令されました。その後、企業・個人共に自粛が増え、リアルイベントの様相は大きく変わりました。イベントのオンライン化を進める主催者の方も少なくないと思いますが、オフラインで行う必要のあるイベントも多くあります。今求められているのは、事前の計画をしっかり行い、当日のスタッフによる管理も徹底することでリアルイベントの安全性を高めていくことです。今回は、コロナ禍でのイベントでのソーシャルディスタンスや消毒・検温についての具体的な取り組み方や事例をご紹介します。

目次

コロナ禍でのイベント・展示会のガイドライン作成のポイント

展示会・イベント会場でのソーシャルディスタンスの考え方

コロナウイルスの感染対策は密閉・密集・密接(3密)を避けることが重要とされています。どのように感染するのかを理解し、「クラスターが発生し、スタッフ・来場者がPCR検査を受ける」という最悪の事態避けるためにソーシャルディスタンスの確保を心がけていきましょう。

一般的な感染の仕方とは

コロナウイルスは咳やくしゃみといった飛沫による感染と、手から付着する接触感染が多いと言われています。また、咳やくしゃみといった症状が全くなくても、換気の悪い場所かつ近距離で大人数と会話をすることにより、感染が拡大するリスクがあるとされています。

どの程度距離をとればいいか

ソーシャルディスタンスの推奨距離は大体2mです。また、くしゃみで約3m、咳で約2m飛沫が飛散すると言われています。この距離を常時完全に守り切るのは難しいことですが、座席を配置するときや整列用のテープを貼るときに意識してイベント準備を行いましょう。風通しのよい環境でソーシャルディスタンスを守りながら、マスクの装着、手洗い、うがいを行ってください。

感染を避けるためのポイント

・サインや足元マークの設置
受付前や混雑しそうなブースにはシールやテープを張って、来場者が密集しないように工夫しましょう。座席やブースの通路間のスペースも間隔を考慮する必要があります。間隔を空けることを促すサインを設置するのも効果的です。

・大声禁止
これまで物販イベントや混雑時にスタッフが大きな声で呼びかけるシーンが多く見られましたが、飛沫感染を防止するため大声での呼びかけはなくしましょう。呼びかけたい内容が決まっている場合はサインで指示するか、録音したアナウンスの再生、デジタルサイネージなどを利用すると便利です。

・誘導スタッフの配置
受付やトイレ、待合所など人が密集しやすいスペースにスタッフを配置しましょう。適切な収容人数を意識し、混雑をコントロールするためにも人員配置を検討してください。

・受付のアクリル板設置
スタッフと来場者の接触が避けられない受付では、机の上にアクリル板を設置して飛沫感染を防止しましょう。サイズや高さが調整できるタイプの商品もあるので、スペースや予算に合ったものを利用してください。

展示会・イベント会場の消毒について

コロナウイルスの感染対策には消毒も欠かせません。各イベント会場のガイドラインやイベントが開催される地域のガイドラインも参考にし、主催者側でも消毒を行いましょう。

来場者・スタッフの手指消毒を義務化する

会場の入口やブースの前に消毒液を設置し、来場者の手指消毒を義務化しましょう。スタッフにおいては手指の消毒に加えて、手洗い・うがいも義務付ける必要があります。

公演などがある場合は入れ替え時に消毒する

公演やプレゼンテーションが1日に複数回行われるイベントでは、間の時間に余裕を持たせ、来場者の入れ替え時に消毒を行いましょう。椅子については座面だけでなく、肘掛けも消毒してください。

開催中も座席やドアノブを消毒する

イベント開催中の時間でも人の手が触れることが多い場所はこまめな消毒を心がけましょう。具体的にはドアノブ、電気のスイッチ、プロジェクター・テレビなどのリモコン、洗面台、トイレ、テーブル、椅子などにウイルスが付着しやすいと言われています。

イベント会場側でも清掃時に消毒を行っている

イベント会場側でも清掃を行うタイミングで消毒を行うところが増えています。会場側では主にドアノブ、階段の手すり、トイレなどの消毒を行っています。どのような対策が行われているか詳しく知りたい場合は各イベント会場に確認しましょう。

※消毒・除菌の方法については厚生労働省がより詳しい情報を発表しています。下記をご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html

展示会・イベント会場で検温を行う方法

コロナ禍のイベント開催では、発熱者を入場させないことが重要です。風邪の自覚症状がある方や37.5℃以上の発熱がある方には参加を控えてもらいましょう。また、マスクの着用についても周知し、来場者には会場入口での検温に必ず協力してもらう必要があります。「検温できる装置をわざわざ購入するのはハードルが高い」という方には、レンタルサービスを利用する手段もあるので検討してみてください。

体温計

体温計は手首で測るものなどさまざまなタイプが存在します。街中でもよく見かけるスタッフが持つタイプのものだけでなく、壁面に設置して手首をかざすだけで体温が測定できるタイプもあります。スタッフへの負担を減らしたい場合は壁掛けタイプも検討してみましょう。

サーモグラフィーカメラ

サーモグラフィーカメラは検温の時間が必要なく、入場する人を止めずに体温を確認することが可能です。サーモグラフィーカメラには発熱者が感知された場合はアラーム音が鳴るなどの仕組みがあります。検温の時間を設けることで来場者を待たせたくないときに活用しましょう。

検温ゲート

多くの来場者が見込まれる場合は、検温ゲートも便利です。ゲートの中を通る際に体温が測定され、発熱者がいた場合はランプが点灯するなどの仕組みになっています。検温ゲートを複数設置することで少人数のスタッフでしっかりチェックが行えるのが特徴。来場者にとってもどこで検温できるか一目でわかるというメリットがあります。

具体的なイベント会場での取り組み例

2020年9月現在、会場管理・運営者もコロナウイルス対策を行うことが、一般財団法人 日本展示協会により推奨されています。具体的な取り組み例として、東京都内のイベント会場での例を一部ご紹介します。イベント会場と主催者、双方が協力して感染を防止していきましょう。

東京流通センター

・消毒液の設置
・ドア、窓開放などによる換気対策
・ハンドドライヤーの使用停止
・定期的な手すり等の消毒清掃
・サーマルカメラの貸し出し(有料)
・アルコールハンドジェルの販売
など

サンシャインシティ展示ホール

・消毒液の設置
・空調による換気対策(換気量の増強)
・トイレの個室扉・便座の除菌清掃、ハンドドライヤーの使用中止
・施設運営スタッフの感染防止対策の徹底(マスク着用、手洗い、検温等)
など

東京国際フォーラム

・消毒液の設置
・案内所のアクリル板設置
・館内の清掃・消毒・換気
・車いすなどの貸出物の消毒
・トイレに設置されているハンドドライヤーの使用中止
・喫煙所、授乳室の使用中止
・施設運営スタッフの感染防止対策の徹底(マスク着用、手洗い、検温等)
など

コロナウイルス対策を行って安全なイベント運営を目指そう

イベント開催時は会場側の取り組みやガイドラインも確認しておこう

来場者にも消毒・検温などに協力してもらってね

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